高校留学

クラスシーンニュージーランドでは、イギリスの教育システムを導入した中学と高校が一貫教育されたセカンダリースクールSecondary Schoolと呼ばれる中等教育機関があります。全国にある440のセカンダリースクールは、殆どが男女共学の公立学校でカレッジCollege、グラマースクールGrammar School、ハイスクールHigh Schoolなどと呼ばれています。多くのセカンダリースクールは、海外からの留学生の為に英語コースの提供から一日でも早く学校に慣れるようカウンセリングに至るまで受け入れ体制を整えています。授業内容は、日本と比べると選択科目が多く生徒の才能に合った教育が受けられるのが特徴です。学年は1月の後半から始まり、1学期10週間の4学期からなり各学期間に2週間づつのスクールホリデーがあり、12月から1月までが夏休みとなります。外国人留学生の授業料は、年間NZ$20,000前後と諸経費が必要になります。

ニュージーランドでは、5歳から12歳までの8学年を初等教育であるプライマリースクールPrimary Schoolで学びます。11歳から12歳(7学年から8学年)までをインターミディエイトスクールIntermediate Schoolとして区別している学校もあります。次に13歳から18歳(9学年から13学年)までを中等教育であるセカンダリースクールSecondary Schoolにて学びます。セカンダリースクールは、国語、数学、科学、社会、外国語、美術、保健体育、テクノロジーを基礎科目として,これらを9学年から10学年で学習し、11学年からは実務的な選択科目が紹介されます。11学年から国定教育水準達成認定証明書、NCEA(National Certificate of Educational Achivement)レベル1、12学年からレベル2、13学年でレベル3を修得します。レベル3は、概してGCE AdvancedやUS High School Diplomas、Australia Higher School Certificate と同等レベルで、レベル2を修得後、国立総合専門学校であるポリテクニックやインスティチュート・オブ・テクノロジーでCertificate 修了証コースを受講することが選択できます。13学年修了後には、大学への入学が可能となり、単位を持って国立総合専門学校から大学への編入も可能です。NCEA以外に独自で作成したNZQA認証の基準証明テストを利用する学校もあります。

プライマリー セカンダリースクール  
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 学年
5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 年齢
1 2 3 NCEAレベル

高校入学と必要書類

セカンダリースクールでは、日本での最終成績表、英語レベル等を判断して生徒の学年別けを行います。留学生の為に英語コースを設けている学校もありますが、入学希望校の入学基準英語レベルに達していない場合は、入学前に私立の英語学校へ通う必要があります。日本の高校を、例えば一学年を終えてからニュージーランドに留学したい場合は、留学先のセカンダリースクールの判断評価により、10学年、または11学年からのスタートになります。日本帰国後に大学進学を希望される場合、私立大学により帰国子女として12学年、または13学年から受け入れるところありますが、その判断は各大学に委ねられます。入学英語レベルは9、10学年でUpper Elementary、11学年でPre-Intermediate、12学年でIntermediateとなります。

  • 英語翻訳された日本での最終成績表 
  • 本人の英文による意識調査書
  • 学校からの推薦状

ホームステイとガーディアン(保護者代理人)

学校は年齢に関わらずアパートでの一人暮らしを認めず、保護者との同居かホームステイを手配いたします。留学生の生活保護に関する服務規程のもと、留学生の年齢に関係なく保護者代理人であるガーディアンの任命が求められますので知人や身内を任命するか学校が提供するガーディアンサービスを利用しなければなりません。

学校の種類

公立学校、総合学校(私立学校と公立学校が統合されたもの)、私立学校の3種類の学校がありますが、大半を男女共学制の公立学校が占めています。どの学校も国定試験のある科目は国の指定したカリキュラムを取り入れ、それ以外の科目は独自のプログラムを取り入れています。カソリックスクールのように独自の教えと公立校のシステムを導入した総合学校もありますが、カリキュラムと教育水準において公立学校、総合学校、私立学校の差は殆どありませんが、日本と同様に私立校は人気が高い傾向にあります。

大学入学資格

大学入学資格はNCEAレベル3の修得となりますが、専攻科目により他に必要条件を満たさなければならない場合もあります。国立総合専門学校であるポリテクニックの場合、十分なレベルに達成出来ず高校を卒業した生徒の為にレベル3からコーススタート出来ます。